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Stay Gold, Ponyboy.

アメリカのスナイパーと日本の企業戦士の職業病のハナシ。

まいど、いおりんでござい。

映画「アメリカン・スナイパー」を見ました。

引用元: アメリカン・スナイパー : 作品情報 - 映画.com
引用元: アメリカン・スナイパー : 作品情報 – 映画.com

「アメリカン・スナイパー」は、実在するアメリカのスナイパー、クリス・カイル氏の、実話(著書)を基にした映画です。カイル氏自身の体験記を基にしているので、彼について調べることがそのまま、物語のあらすじを見てしまうことに繋がるので、注意してね。

ちなみに予告編はすごい秀逸です。ほぼワンシーンだけで、この映画がどういうものかを伝えてくれます。

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予告編を見るだけで分かるんだけれど、この映画は戦争映画でも、痛快な戦争映画ではなくむしろ社会的な問題を描写した、風刺的な一面を持つ戦争映画。多くの戦争帰還兵が患うPTSD(Posttraumatic stress disorder、心的外傷後ストレス障害)等に苦悩する部分などが描かれている。

このPTSD、日本にいると特に意識しないよね。当たり前です。日本は敗戦国なので、加害者側の問題・苦悩なんて語られません。ちょっと探すだけでも大量に存在する日本の戦争映画だけど、そのほとんどが、「戦争は国民が悲惨な目にあうから、やめとけ」という、敗戦国としてのメッセージしか伝えてくれません。

戦争の加害者としての問題・苦悩を見られる映画は、邦画ではまず存在しないので、アメリカ映画ならではの風刺映画なんじゃあないかな。

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ちなみに私は、日本版のPTSDとして、「残業多すぎて家に帰っても、寝ていても仕事の風景が浮かんでくる」っていうのがあるんじゃないかな、なんて考えました。

劇中で、カイル氏が自動車修理のドリルの音と戦場の音を同一視してしまったり、家族との日常会話でも戦争のことを話したりしていた。

一方、お仕事がキツかった前職時代の私は、誰とご飯を食べてもカラオケに行っても仕事を気にしていたし、電話の音やLINEの通知音を聞きたくなくてケータイを遠くに遠ざけたりしていた。

この2つってすごい似てる気がする。カイル氏はまさしく生死の狭間・極限の世界を生きていたけれど、あの頃の私だって死にそうになりながら、極限状態で仕事をしていた(少なくとも私にとっては、極限状態だった)。

アメリカン・スナイパーで家族や友達との絆に亀裂が走ってしまいそうになるカイル氏を見て、「多分、ニッポンにも(戦争ではないにしろ)仕事の環境によっては同じような状態になっちゃう人はいるんだろーなー」と考えてしまいました。

ニッポンも、十分怖いネ。ばいびー☆

忍者にも苦悩はあったんでしょうかね。
忍者にも苦悩はあったんでしょうかね。

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