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Stay Gold, Ponyboy.

自殺のやり方と効果を教えてくれる時代のハナシ。

まいど、いおりんでござい。

台風がいきなり来るってんで、そんな日は出かけず、家でできる限りのことをすればいいよね。このインターネット社会で、「台風の日も様子を見て出勤or登校」なんてのをいつまで続けるつもりなんだろうか。

さて。

昨今の社会問題のひとつとして、「自殺者の問題」というのがある。自殺者が年々増えてきて、ついに「自殺者大国」なんて言われはじめてるよね。「おもてなし」だとか「優しさ」とか「大和魂」とかをウリにしてる社会が自殺者大国なんて、どーいうこったい?ってかんじだよね。

自殺者の統計っていうのが内務省から出てて。それを覗くと結構細かい情報まで載ってる。なんか原因・動機別に振り分けられてるんだけど、ほんまかいな?とか、どーやって調べたん?とかそーいう疑問はつきない。

みんなも一回見てみたらいいよ。20歳未満の自殺者483人のなかで、いじめが原因と分類されてるの3人だけだからね。ウソでしょ?って思わない?仮にこのデータをもとに自殺者対策が行われてるのだとしたら、「その対策大丈夫?」って私なら疑っちゃう。

参考: 平成26年の状況|自殺統計に基づく自殺者 – 内閣府(リンク切れ)

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私は、実は中学3年生の頃に自殺同然の家出をしたことがある。

学校も塾も家族もすべて嫌になって、当時の全財産:5000円を握りしめて、家を自転車で飛び出した。ちょっとした「15の夜」みたいなもんだ。バイクを盗んでもタバコをやってもいないけど、「行き先などわからぬまま」飛び出した。

ただ、尾崎豊みたいにカッコイイことはなくて、むしろメチャメチャ間抜けだった。というのも、当時の私は「家出ってどうしたらいいの?」とか全く分からなかったんだよ。だから、なぜかわかんないけど、テレビゲーム(セガサターンとドリームキャスト)をリュックに詰め込み、腕時計を2つくらい付けて飛び出した。

とりあえず大阪に行って、そこから先は関西をうろちょろしながら、最終的に家の近くに戻り、何も出来ずうろついているところを友人の親に捕まった。

この経験は私の人生観を一変させたんだけど、それはまた別のハナシ。

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書き出すと本当に間抜けなエピソードだけど、私が起こした家出は本当に稚拙なモノだったんだよね。「死んでもいーや」って思ってたのもあるけれど、それにしてもヘタクソすぎるでしょ。なんか親の銀行通帳持っていくとか、確実に転がり上がれる場所も見つけられていないし。お金の稼ぎ方すら当時は知らなかった。

でも、ヘタクソだったおかげで、すぐに見つかったんだよね。

今の時代だったらどーする?家出するとしたら……まずインターネットで検索するよね。

ホントウに真面目に家出したい人だったらメチャメチャ検索する。そーすると、下記のように、家出に関して詳しく書いているWebページをいくつも発見することができる。

参考: 【完全】家出マニュアル – NAVER まとめ
参考: 家出したい人へ。「どうせなら、冒険しよう」
参考: 家出の準備

その結果、「なるほど、家出ってこーやれば上手くいくんだ」ということを知ることができる。そして、より計画的な家出がきっと、できただろうね。

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とある漫画で、「自殺っていうのは、まずやり方を知らねばできんのだ」というような言葉があった。実際そうだよね。

私が中学生のあの頃、自分の部屋で自殺をしろ、と言われると困る。頭を一生懸命、壁にうちつける?リストカットをしてみる?いや、リストカットだって、テレビで観たことがあるから知ってるだけで、自分だけじゃ思いつかなかっただろうね。

それに、自殺する理由がない。学校にも塾にも家にも居場所がない(ように見えた)として、それを解決する手段が「自殺」だとは思いつかない。今みたいに、テレビで、新聞で、学校で、インターネットで、「自殺するのはかわいそうだ」と取り上げていなければ、「自殺って、やるとみんなかわいそうだと思ってくれるんだ」って気付かない。

インターネットは確かに便利。色んなことを知れるし、うまく使えば、例えば「子どもが逃げられる場所」が実在することに気付ける。素晴らしいモノだ。でも一方で、「被害者になりたい人」に対して被害者になる情報を伝えてしまうことにもなっちゃう。

被害者になりたかった中学生のころの私が、今の時代に生きていれば、きっと私の家出はもっと規模が大きくて…いや、家出じゃない方法とっていたかも。自殺していたのかもしれない。

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情報ってのは本当に怖いもんでね。うまく使えば強い武器になるけれど、間違って使えば自滅しかねない。自滅しない方法は、人と人との対話に潜んでいるんじゃないか、と私は思うね。

中学生のころの私は、何よりもまず周りと対話できてたら、周りが私と対話していたら、あんなに辛いことにはならんかっただろうしね。

ばいびー☆

こういう雰囲気の場所は割と好き。
こういう雰囲気の場所は割と好き。

2 Replies to “自殺のやり方と効果を教えてくれる時代のハナシ。”

  1. ………。 より:

    妹………。家出して餓死状態で見つかった………。

    • イオリン より:

      妹さんの御冥福を切にお祈りいたします。嫌なことを思い出させてしまったのならばすいません。

      私も家出した当時は、「手持ちの5,000円がなくなれば山奥で死のう」と考えていました。そう考えると、「家出しても生き延びやすくなった」今の状態が良いのか悪いのか、分からなくなりますね……。

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