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Stay Gold, Ponyboy.

複数の会社に所属したり、いろんな会社を転々としたりする働き方が訪れるんじゃないか、ってハナシ。

まいど、いおりんでござい〜。一気に夜が涼しくなったね。みんな、風邪を引かないように注意しよーぜぃ。

さて。

イオリンは、ゆくゆくはみんな、複数の会社に所属したり、いろんな会社を転々としたりする世の中が来るんじゃないかなーと思っています。1つの会社に何十年もいることなんてなくなるんじゃないかな、って。少なくとも日本では、その方向になっていくと思います。

それは、労働者側がどう思うかとかじゃなくて、そもそも企業側が、「毎年大量の人材を獲得し、それを何十年にもわたって抱え続ける」っていう体力が持てなくなるんじゃないか、と思っているからです。

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「ひとりの人を40年〜50年もの間、雇用を提供し続ける」って、とんでもない体力が必要なことだと思うんだよね。これが出来てる企業って本当にスゴイ。“就活”っていうイベント1回だけで、何百人に対して終身雇用を前提として雇うなんて、「どんだけお金に余裕あるの!?」って思わない?

時代の流れはどんどん早くなっていってるこの世の中で同じ人を雇い続けるって超大変。その人が持っている価値が、10年後には無価値になったらどうする?また育成しなおしになっちゃうでしょ。

30歳の人ならまだしも、40歳、50歳の人だったらどーする?学習意欲が旺盛な人だったらまだしも、「生きていければまーいーや」としか思っていないような人だったらどーする?

ましてや、海外の人材がどんどん有能になっていってる今、そんなに頑張って日本人を抱え込もうとするかなー、と。もちろん、勝手知ったる日本人のほうが圧倒的に使いやすいけど、日本人に高いコストを払い続けるより、安い海外の即戦力を雇いなおすほうが良い、って考える経営陣も少なくないと思う。

例えば目の前に「生きていければ、まーいーや」としか思っていない40代の人と、「何がなんでも日本で大成功してやるぜ!」って思ってるインドネシアの20代がいたら、どっちをとる?

私なら、40代を切り捨てて、20代を選ぶよ。コストも低いし、日本に来るインドネシア人ってメチャ賢いし、飲み込みも早いでしょ。それに、現代にあった教育を受けていると思う。

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今後は社員の代謝が激しい企業が増えてくると思うんだよね。50年ずつ入れ替わるんじゃなくて、10年とか、20年とかで入れ替わる社員の割合がどんどん増えてくると思う(=1人の労働者が、同じ会社にずーっと居続けられなくなってくる)。

それどころか、社会全体で、会社の代謝が激しくなってくる。今でも、「会社の平均寿命は20年」だとか言われてる。今後、日本の経済成長は鈍化しているため、会社の寿命はもっと短くなる。生き残っていても社員が起業当初とはガラリと変わっていて、「ほとんど別会社じゃん」みたいな会社ばかりだと思う 1

参考: 徹底検証、会社の寿命:日経ビジネスオンライン
参考: 定年までもたない企業の寿命 – ネットワークビジネスXインターネットで在宅副業から起業・成功しよう!

そーすると、労働者の人生が、会社の寿命を大きく上回るかもしれないよね。20代の頃に働いていた会社は、45歳の頃に倒産しているかもしれない。

多くの労働者は否応なく「複数の会社を渡り歩く働き方」とか、「複数の会社に同時に雇われる働き方(午前はA、午後はB、みたいな)」が余儀なくされるんじゃないかなー。

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もちろん、これは単純に企業が「あなたは5年だけ雇います」みたいな期間契約ばっかりになるかというと、そーいうわけじゃないよね。

例えば、企業が「終身雇用枠は雇わない」って決めたら、まず新卒一括研修とか、豊富な研修制度がなくなるでしょ。あれって、ほぼ全員が何十年も自分の会社で働くと考えてるから出来る施策であって、「10年後にはいなくなってるかもしれない」って人に対して資格取得研修とか、英語研修とかコストかける理由がないから。

そんなところにコストかけるより、英語できる人とか、資格を持っている人を期間限定で新しく雇えば良いハナシでしょ。

もしかしたら、「上司と部下」みたいな関係もなくなってくるかもしれない。全員が期間限定で雇われているんだから、上司や部下じゃなくて、フラットなチームメイトとしての関係になるのかも。

上司がリーダーなんじゃなくて、ただ「リーダー」という役職で雇われている人がチームメイトとしているだけ、みたいな。

こんなにガラッと働き方が変わるとはあまり思えないけど、よくよく考えれば産業革命以前はむしろ、全員がフリーランスみたいだったわけでしょ(みんなが職人だから)。その頃にまた戻るのに近いのかも。

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別にこれは悲観的になる必要はなくて、むしろ、「人生のリセットが何回かできる」くらいに考えてもいいと思う。

今までは、「就活」っていう大々的イベントで、一回きりで仕事を選ばないと行けなかったけど、上記の時代になれば、「とりあえずAを選んでおいて、ちょっと違ったら途中でBにしよ」みたいな働き方もできるようになる。

あと、人間は基本的に怠惰なので、人類みんな向上心に溢れるとかゼッタイあり得ない。なので、どんな世の中になっても「別に勉強なんかしたくねーし」みたいな人もきちんと生きられる世の中だと思う。例えば「職業斡旋エージェント」みたいなのがいっぱい出てくるんじゃないかな。

ばいびー★

こーいうオシャレな家いいよね。
こーいうオシャレな家いいよね。

Notes:

  1. これは、今でもそうだよね。

2 Replies to “複数の会社に所属したり、いろんな会社を転々としたりする働き方が訪れるんじゃないか、ってハナシ。”

  1. 匿名 より:

    派遣社員というのがまさにおっしゃられてる色んな仕事を転々とする、複数の仕事をするってのに当てはまると思いますね。
    ですが、終身雇用の正社員はどうしても必要です。顧客の信用問題や、社外秘の情報管理等があるからです。
    正社員として働く人間は少数で良く、あとは派遣でいいという考え方は起業する側としては良いですが、期間限定で働く人間からは、ここで働いても将来に先がないとはっきりわかっていて働いてくれるでしょうか。

    • イオリン より:

      コメント、ありがとうございます!

      私は派遣会社も含め、「1つの会社に半世紀居続けること」に違和感を感じています。
      私は派遣会社とかも含めて、複数の会社・仕事を自分の意志で選べる時代がこないかな、と考えています。

      終身雇用の正社員が不要とまでは言わないですが、少数で良いとは考えています。
      顧客の信用問題も、社外秘の情報管理も、終身雇用とは結びつかない。
      現状、信頼がめちゃくちゃ大事な国ですら外部の組織に頼って仕事をしていますし、
      ゆくゆくは、それらの取り扱いも含めて価値として提供する集団が表れると思います。

      「ここで働いても将来に先がないとはっきりわかっている」なら、働いてくれないでしょう。
      将来に先がないと誰が見ても明確ならば、その企業は淘汰されていくべきだと考えます。

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