大阪都構想の住民投票を受けて感じたハナシ。
まいど、いおりんでござい〜。
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先日、大阪都構想に関する住民投票が行われ、僅差で否決されましたね。これを受けて、橋下さんは政界から引退することになりました。
私も正直、大阪都構想について興味を持ったのはつい最近で、今も都構想に関する本を読み終えていない段階なんだよね。だから、都構想の是非については今回は細かいことは書かない。
その代わり、今回の選挙を通じて今感じたことを列挙していこうかな、と。私がこーいう政治的話題に興味を持つのは多分、人生初くらいだからね。
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・大阪はもう面白くない。
21世紀に入ってからの、大阪の落ち目ぶりって、私も学生ながらずーっと感じていた。小学生の頃は、「東京と大阪は日本の2大トップ!だ!」みたいに思っていたのに、いつの間にか横浜、神戸、名古屋に負けてしまっているイメージ。今じゃすっかり落ち目の街の雰囲気が漂っているよね。
で、その解決策として、「人を変えても、組織を変えても変わらんのやから、もう仕組みを変えなあかん!」って言って出てきた提案が大阪都構想というモノだったと思う。現状だと落ち込んでいくばっかりやから、仕組みから変えて、もう一回、大阪全体で経済成長を目指していきましょーや!と。そーいうシロモノだったと思うのね、大阪都構想って。
ところがぎっちょん。大阪市の住民が大阪都構想を否定しちゃったわけ。今回の住民投票は言わば、「改革か現状維持か」のYES / NOを問うモノだった。それでNOが出たってことは、大阪市民はこのままで良い、現状の仕組みでも大阪は大丈夫です!って結論を出した、ってことでしょ(少なくとも民主主義的な結論としては)。
大阪はこの先5年〜10年くらいは、公的機関側からは大きな改革はしないんだろうね。だとすると、5年〜10年くらいで更に落ち込んでいくんだろうなー、と。よっぽど大阪大好き人間が多く集まって、大阪に本社をおいてビジネスをして、大成功させてくれない限りは、ね。
少なくとも、今回の選挙の結果で私は、「色んな場所に拠点を持ちたいけど、大阪には要らないな」と感じちゃいました。
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・高齢者に、「よっしゃ、娘や孫のためにもういっちょ頑張ろうか!」と思わせることが急務。
今回の住民投票でテレビのニュース速報で取り上げるべきは「橋下さん、政界引退を表明」なんかじゃなくて、「70代以上の人のみ反対多数で、大阪都構想否決が確定。いよいよ高齢者中心の社会に。」だと思う(下記ニュースが正しいなら)。
関連: 20・30代は6割賛成 都構想 朝日・ABC出口調査:朝日新聞デジタル
もちろん、若者側の投票率の低さもあると思うけど、少なくとも少子高齢化が進んでいけば、多数派は高齢者になるよね。だとしたら、国民投票なんかしたら高齢者が有利になっちゃうでしょ。これってとっても怖いことだと思うんだよ。
例えば大阪都構想でもそーだけど、高齢者の方が「10年後、20年後を見据えて今を我慢しましょう」とか言われても、賛成しづらいと思うんだよ。「もう余生、楽しく生きていくつもりなのに、負担増やされるとかやめてよ」って思ってもしゃーないでしょ。「しゃーないな、ワシの娘や孫のために、最後ガンバろか」なんて思う高齢者、そんなにいるのかな。
もちろん、高齢者も「娘や孫のために頑張ろう」って心のどこかで思っている人も多いと思う。でも、今の社会は「老人は保護されるもの」という扱いが少なからずあるでしょ。年金制度だって言わば「労働からの退去宣言」に近いわけだし、社会制度は高齢者を保護する仕組みで充ち満ちている。
ベビーブームとかがあった日本ならそれで問題ないんだけど、今は高齢化社会だから、経済も政治も、如何に「高齢者を巻き込んで回すか」というところが肝要になるわけ。
高齢者の方々が中心の社会になるんだから、「高齢者はもう隠居して余生を楽しむだけ」って社会じゃなくて、「高齢者は高齢者なりに、若者をバックアップして一緒に楽しもうぜ」って社会にしないといけないと思う。高齢者と若者が積極的に交流する機会を用意したりして、さ。
とにかく、この経済成長が落ちている日本で、「投資期間を設けて、5年後、10年後に活発な日本に戻るために頑張ろうよ」という政策がとれないのは痛すぎる。
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結構長くなったので今日はこの辺で。ばいびー♪